これはもう「自己満足」の章でたびたび言っていたことなのだが、周囲に気付かれぬように何かしら施すことが我は大好きなのである! そう、これ見よがしに「やったんだぞ!」・・・的な態度を出してしまうことほど、器の小ささを感じさせることもない・・・。そんなものは自らの「手柄」を周知の事実化させようとするちっぽけな行為としてしか認知できず、軽蔑すらしてしまう。まァ、それでも出世争いよろしく手柄を強調する輩をこれまでにおいて見てきたものだが、更に始末に負えないのが上司もそのまま鵜呑みにしてしまうことである。そうしたタイプはハッキリ申して表面的にしか物事の見られない、「深みのなさ」の一言に尽きる。要するに短絡的・画一的にしか判断のできないタイプだ! 「ワンマン」と申してもいいかもしれない。そうしたタイプは己の考えが絶対であり、自らに同調したり崇め奉らねば人物評価を行わないといった「心の狭さ」が見て取れる。プライドだけはいっちょまえに高くて、そのくせ自分の思い通りにならねば怒りを爆発させるといった「幼稚さ」をも兼ね備えている・・・ 。まさに「この上司あって、この部下あり」の様相を呈しているのだ!そうした組織においてはその間柄においてはうまく循環すれども、必ず立場を異にする者も出て、その者の態度如何によっては毒にも薬にもなりうるのである。我は遠巻きにして、傍観を決め込むケースが多いのだが、好むと好まざるとに「巻き添え」を食らう懸念がある・・・ 。大概にして「お愛想笑い」的に切り抜けようとするのだが、その無難さも時として弊害を生むことがある。いかに短絡的といえど、相手もこちらのどこかよそよそしい、ある種の「邪険な空気」は読み取れる様子で、その漠然たる雰囲気に向けて苛立ちをぶつけてくる様子なのである。こちらの「非」に目を凝らしつつ、時機が来れば「やり玉にあげる」・・・というような 。かような幼稚たる関係性にはほとほと愛想が尽きており、巻き込まれぬように腐心するのみではあるものの、避けても通れぬ如何ともしがたい難しさが含まれているものである。妙に取り入らんとするのも間抜けの所業に等しいので、そこには我自身のプライドも見え隠れしているのである。染まらず、相容れずの精神が騙すことのできない「本心」として浮かび上がってくるからであろう・・・。話が逸れてしまったが「陰徳」も同様に、周囲に悟られずに・・・かつ自分の本懐を遂げんがためにしているのであろう。要は自分の意地を通す気構えを、こうしたなりゆきに沿って遂行するための手段なのである。そのこと自体に反発の有無を巻き込ませないために周囲に気付かれぬように行っているわけであって、手柄を獲得するための方策では断じてないのだ!中身としては他者のため、己自身のためという目的はあろうとも、それを前面に押し出してしまうのはナンセンスであると我は考えている。あくまで「自己満足」にとどめておけるか否かも、自分の心が試されるところであり、それを周囲に吹聴してしまうようではそこで「おしまい」なのである 。そうなればあとは手柄争いに絡み、己の信条を捨てて獣道を進むが如し・・・である。一度でも染まろうものならその誘惑に負けて、二度と光を見ることはなかろう・・・ 。それぐらいに戒めた気持ちを持たねば、配慮も何も無いただ、自分の欲望を忠実に実行するための「人面獣心」な対応ともなりかねないと我は考えている!そう、「陰徳」を施そうとする時においては絶えず「人知れたい!」との誘惑が付きまとうものなのだ・・・。たとえ自分で口外はせずとも「偶然にでも見てもらうことで株は上がるものだ!」・・・などというイヤラシイ思惑だって頭をもたげるものである・・・ 。そうした計算高さも全てを「悪」と断じることはできぬのが、人間の本質たる他者に「認められたい欲求」というものの存在ゆえであろう。誰にでもあって然りだが、これ見よがしに出そうとするのは上記の「ナンセンスさ」につながるところであり、線引きの難しいところでもある・・・。だがひとつ感じたのが、「陰徳」の定義を見つめ直してみることでその言葉の真意に気付けるということである。つまり「陰徳」とは陰ながらの徳を施すことであり、陰を失っては徳とはならずに、単なる公に向けた「偽善」に移り変わってしまうということだ!偽善という言葉が行き過ぎであっても、徳にはあたらぬ「押し付け」にすぎないのである。・・・それは前述の「手柄争い」同様、自己の欲求を満たすための手段でしかないのである。純粋な自己満足には程遠い、「周囲に認めさせたい」がための自己満足なのである。かような「言葉の持つはき違え」に注意を払いつつ、自らの考えを一方においてだけに偏らぬように注意していきたいものである。 |
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